ディスクのパーティション

ディスクのパーティション

 fdisk コマンドで分割されたパーティションの情報を調べたり、パーティションを作成、削除したりできる。

パーティションを分割する理由

 パーティションを分割するのは以下の理由がある。

  • システムとデータのバックアップ頻度を差別化する

  • 障害発生時の影響範囲を狭める

  • ファイルアクセスの速度向上

$ fdisk [ オプション ]  [ デバイスファイル ]
ディスクの構造を表示する
ディスクをパーティション分割する

オプション
-l 
デバイスのパーティション情報を表示する

パーティションの分割

 コンピュータのハードディスクとして主に、SATASAS のインターフェース ( 周辺機器を接続するためのハードウェア ) 規格が広く使われる。ハードディスクは、1つのパーティションとして使うか、2~4までのパーティションに分割できる。

 各パーティションは基本パーティションまたは拡張パーティションとなる。拡張パーティションは1台のハードディスクに1つだけ作ることができ、拡張パーティションの中には、さらに論理パーティションを複数作ることができる。

パーティション分割の例
パーティションの最大数
  • IDE:63 ( 基本3 + 論理60 )

  • SATA:15 ( 基本3 + 論理12 )

  • SCSI:15 ( 基本3 + 論理12 )

 Linuxでは4つ以上のパーティションは必要となるケースが多いので、拡張パーティション1つと他の3つを基本パーティションという構成で使う場合が多くなる。また、拡張されたハードディスクは基本パーティション1つや、LVM ( Logical Volume Managemer ) 機能を使って、複数のハードディスクを結合した1つのハードディスクとして大きく使うことも多い。

ハードディスクを増設して利用可能にする

 Linuxマシンにハードディスクを増設して利用可能な状態にする。新しいハードディスクには、データ用の領域とスワップ領域 ( Linux がメモリ代わりにプログラムを置いておく領域 ) の2つを作成する。

 利用可能にするには、 fdisk コマンドでパーティションを2つに分割する。パーティションは分割した後からサイズ等の変更が難しいので、予めどのようにパーティションを分割するのか計画してから行う。また、既に使用しているハードディスクのパーティションを操作すると、大切なデータが消えてしまうので、細心の注意を払う。パーティションを分割する作業をしている時に、指定サイズや分割すうの設定ミスに気付いたら、パーティションの変更を保存しないで直ちに終了する。