スワップ領域の作成

スワップ領域の作成

 Linuxカーネルと呼ばれる根幹のプログラムは、ハードディスクからプログラムやデータをメモリ領域へ読み込んで実行する。プログラムやデータを新たに読み込むための空きメモリ領域がなくなると、Linuxカーネルは今利用していないメモリ上のプログラムやデータをスワップ領域へ一時的に退避する。

 スワップパーティションとは、Linuxカーネルシステムがメモリの代わりとして一時的に使うハードディスクのパーティション領域である。

 ハードディスクのパーティションスワップ領域として使うのであれば、メモリサイズに対応したパーティションを確保し、スワップファイルシステムパーティションに作成する必要がある。

スワップファイルシステムの作成

 スワップするためのパーティション確保と、ファイスシステムの作成は、インストールするときや新しくハードディスクを増設する時に実行する。スワップ領域 ( スワップパーティション ) を作るには mkswap コマンドを使う。

$ mkswap デバイスファイル
スワップファイルシステムを作る

オプション

-c
不良な部分を探して、利用しない

デバイスファイル
ファイルシステムをアクセスするためのデバイスファイル
スワップ領域作成と利用

 スワップ領域は作成した後に swapon コマンドを実行すると有効化できるようになる。

$ swapon [ デバイスファイル ]

オプション

-s
現在利用しているスワップ領域を表示

 利用中のスワップ領域は swapoff コマンドで無効化できる。

$ swapoff [ デバイスファイル ]

オプション

-v
指定したスワップを無効化

-a
全てのスワップを無効化